生地から透けて見える斑点につきまして

 

お昼寝布団の生地から薄っすら透けて見える斑点についてのお問合せがあります。

当店のお昼寝布団は無地の生地を使用しているため、内側に黒っぽい点が透けて見えることがございます。
お客様からは「この黒い点はカビではないでしょうか?」というお問い合わせがしばしば寄せられますが、これらの正体はカビではないのです。

 

● 黒い斑点の正体とは?

この斑点は綿100%の中綿を使用した場合に多く見られます。

綿花は、その名の通り花が咲き、その後実を結び、秋にはその実が割れて中から白い綿毛が現れます。
この綿毛は非常に柔らかく、布団の中材として理想的な素材になります。

しかし、綿毛を採取する際には、避けられない形で茎や葉のガク(花を支える部分)の小片が混入することがあります。これらが布団の内側に見られる黒っぽい斑点の正体になります。

採取された綿は、製品にする前に葉や茎などの不純物をできるだけ取り除き、機械によって「製綿」されますが、100%完全に取り除くことは技術的にも困難で、ごく少量ですが綿の中に残ってしまいます。

特に当店のお昼寝布団の生地のように、白色または生成り色の無地の生地を使用した場合、これらの不純物が透けて見えやすくなります。

(一方で、プリントされたカラフルな柄物の生地では、これらの小さな斑点は目立ちにくいのが一般的です。)

世界中で高く評価されるインド綿やメキシコ綿でも、天然素材特有の小さな黒点が散見されることは珍しくありません。

新品の綿わた布団に見られるこれらの斑点は、綿花の天然の特性によるものであり、使用に際して品質上の問題は全くありませんので、安心してご使用いただけます。

しかし、使用を重ねた後に布団の表面や外側に新たに黒い斑点が見られる場合は、これが「黒カビ」である可能性もございます。

カビは健康に害を及ぼすこともあるため、そのような場合には注意が必要です。見つけたらクリーニングや適切な手入れを行うことをお勧めします。

● それでも一番人気の中わた「綿100%」 ●

当店で提供しているお昼寝布団の中綿には、「綿100%」「ブレンドわた」「防ダニポリエステル」「リサイクルコットン」の4種類があります。
お子様の体質などに合わせて中綿をお選び頂けますが、中でも「綿100%」は多くのお客様から支持されております。

<綿100%の特徴>

・天然素材なので吸湿発散性に優れている

・寝心地が抜群に良い

・他のわたに比べてつぶれやすい

 

どんな素材でも長所・短所があります。
綿100%の良いところは何といっても「寝心地の良さ」と「吸湿発散性に優れた快適な素材」の2点になります。

化学繊維特有の「落ち着きのない寝心地の悪さ」とは無縁の天然素材「綿100%」。
子供たちもストレスなく、ぐっすりとお休みいただけます。

生地から見える黒い斑点についてできる限りわかりやすく説明させていただきました。

ご不安になるお気持ちは充分理解できます。
生地越しにうっすらと黒いものが見えたら、あまり気持ちの良いものではないですよね。

天然素材ですので、その年の作柄や収穫作業の仕方によって、ワタガラが多い年がある事も私たちの悩みのタネ。

それでも、お子様の毎日使用するお昼寝布団の中綿をしっかりと吸湿発散できる素材を選択することは、とても価値があることだと感じております。