子供の睡眠コラム2(睡眠と脳の発達編)

睡眠と記憶力の関係

子どもの眠り
ヒミツその2

眠りが記憶をつくる?
「睡眠と脳の発達」

2016.12.14 睡眠屋 小寺祐也

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疲れると体だけではなく、頭も働かなくなるのはみなさんも経験があるのでは?

睡眠が「身体の健康」そして「脳やメンタルの働き」に大いに関係していることは、みなさんもご存知だと思います。

特に子供は、睡眠による影響を受けやすく、身体と脳の健康を守るには「ぐっすり眠れる睡眠環境を整えてあげること」が大変重要なのです。

人はなぜ眠るのか

こどもの睡眠と脳の発達

「疲れたときに眠る」または「体を休めるために眠る」と考えがちですが、それよりも、「眠ることにより、脳を創り、守り、育てる」という役割の方が大きいと言われています。

経験したことを何度も頭の中で再生して高めたり、昨日までの知識と合わせたりして、知識を記憶として確立していきます。

また、ただ眠ればいいというものではなく「睡眠の量、質、時間帯」が重要なのです。ぜひ、「量、質、時間帯」を意識した睡眠を心がけ、脳を創り、守り、育てていきたいものですね。

記憶を固めてくれる「夢」

人は眠っている間、ずっと夢を見ているといわれています。

今まではレム睡眠のときだけ夢を見ていると考えられていたのですが、最新の研究ではレム睡眠だけでなく、眠っている間ずーっとみていることが分かったのです。

「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」

人は夜のあいだに「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を何回か繰り返して、目を覚まします。

ノンレム睡眠とは

  • 脳は休んでいるけど、身体は働いている
  • ぼんやりとした夢を見る
  • 成長ホルモンを出している
  • いやな事や悲しい思い出を少なくしている

レム睡眠とは

  • 体はねむっているけど、脳は活発に動いている
  • はっきりした夢を密
  • 勉強したことを頭の中で整理している

短すぎる日本の子供の睡眠時間

諸外国に比べて、日本の子供の睡眠時間は非常に短いそうです。それは、大人にもいえることで、日本の男性・女性ともに睡眠時間が諸外国と比べて最も短いという結果があります。

勉強や塾、遊びなど、何かと忙しい現代の子どもは睡眠時間が削られがちです。しかも、寝る直前までテレビやゲーム、携帯電話の画面を見ている子供が多く、眠りの質に悪影響が。

記憶力アップにはしっかり眠ることが大事

睡眠と記憶力の関係
脳はねむっている間に起きている間のことを覚えるので、きちんと眠ることが大切なんです。
勉強や運動など、昼間に体験したことを忘れないように、眠ることで記憶として脳に覚えさせています。

なぜなら、脳は眠っている間に日中覚えたことを整理して、記憶に定着させます。

テスト前の一夜漬けは逆効果

残念ながら、試験前に徹夜で勉強した内容は、試験が終わればあっという間に忘れてしまします。これは中学生や高校生が陥りがちな罠です。

せっかく夜遅くまで睡眠不足になりながら勉強をしてたくさん詰め込んだとしても、記憶が定着せず忘れやすくなります。

成績を上げたいならしっかり眠ろう

睡眠時間を削って勉強すると眠くて頭がぼーっとし、頭も回転しないので、成績はむしろ下がってしまいます。睡眠をたくさんとったほうが、むしろ成績はぐんぐん向上します。

脳の健全な発達には良い睡眠環境を

ここまで、睡眠と脳の発達についてお話して参りましたが、いかがでしたか?

子供の脳の発達に「質の良い睡眠」が関係していることが明白ですね。質の良い睡眠をとるには、明るさや温度、湿度を整えるのと同時に、自分に合った寝具を使用することも大切です。

お子様の健やかな成長のためにも、身体に合った枕や布団を選んであげてはいかがでしょうか?

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