敷布団3枚と長座布団4枚→敷布団6枚と長座布団5枚へ
2025年 神奈川県 U様 【LINEからご注文】
納品事例 #024
こんにちは、睡眠屋スタッフの金内です。
今回は、シングルサイズの敷布団3枚と長座布団4枚を打ち直しした納品事例をご紹介します。
お預かりしたのは、U様がご結婚のお祝いとしていただいた敷布団や、ご家族が心を込めて作った大切な長座布団。長年にわたって大切にされてきた思い出深いお布団でした。
U様のご要望により、今回の打ち直しでは、一般的な敷布団よりも綿量を減らした敷布団に仕上げました。理由は、持ち上げたり移動させたりする際の負担を減らしたいから。
「敷布団が重くて持ち上げるのが大変…」と感じている方には、今回の事例がきっと参考になるはずです。
詳しい内容について紹介しますので、最後までお読みいただければと思います。
目次
お預かりした綿布団について
敷布団の状態
今回お預かりした敷布団は3枚。
どれもシングルサイズ(100×195cm)のものでした。
綿の状態を確認したところ、かなり圧縮されぺちゃんこでパサパサの状態。とじ糸も伸びたり切れてしまっていて、生地の状態を見ても、快適に使える敷布団とは言えない状態です。
打ち直し前の写真(敷布団)



長座布団の状態について
今回お預かりした長布団4枚は、約65×110cmでした。
花柄生地のものが3枚、ストライプ柄の生地のものが1枚。
それぞれ中綿を確認してみると、綿質は4枚共ほぼ同じでした。
写真でも確認できるように、綿の殻が多く混ざっており綿100%に近い中綿だと思います。
状態も良く、打ち直しは十分に可能でした。
打ち直し前の写真(長座布団)





今回の打ち直しの特徴
軽めの敷布団へ打ち直し
はじめにご紹介した通り、今回は一般的な重さの敷布団から軽めの敷布団に打ち直しをした事例になります。
一般的な敷布団の重さは約7kg前後あり、成人男性でも持ち上げるのに一苦労するほどです。
U様も、できるだけ軽くして持ち運びを楽にしたいとのご希望でした。
そこで、当店では軽量タイプの敷布団をご提案。仕様にもご納得いただき、軽量タイプでお作りさせていただきました。
持ち運びには便利だけれど、機能的な部分はどうなの?
軽量化のためには中綿の量を減らす必要があるため、「保温性や体を支える力が落ちてしまうのでは?」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実際その通りで、軽くすることで機能面の低下は避けられません。
しかし、それを補う方法があります。
それは 軽めの敷布団を2枚重ねて使う という方法です。
この方法で、軽量の敷布団でも一般的敷布団と同じ厚みや機能を確保することが可能になります。持ち運びのしやすさと、機能性のバランスを取る選択肢としておすすめです。
軽めの敷布団には、メリットとデメリットの両方がございます。
ご注文をご検討の際は、両面をよくご理解いただいたうえでお選びいただければ幸いです。
打ち直しできない綿 ”反毛(毛綿)”
実は、お送りいただいた長座布団は全部で5枚ありました。しかし、打ち直し可能だったのは4枚。1枚だけ打ち直しが出来ない長座布団があったのです。
なぜ、打ち直しができなかったのか
下の写真をご覧ください↓


こちらは “反毛(毛綿)” と呼ばれる中綿です。多くの場合、不要になったカーペットや衣類を細かく砕いて再生したものが使用されています。繊維が短く傷んでいるうえに化学接着剤や異素材の糸くずが混ざっているため、繊維同士が絡み合いづらく打ち直しには適しません。写真のように黒ずんでいたり色付きの繊維が混在しているのが特徴です。打ち直しをご検討の際は、反毛(毛綿)ではないかをぜひご確認ください。
完成品は?
敷布団の仕上がりについて
生地は、さらさ柄の赤色とみどり色でお作りいたしました。
お預かりした敷布団は3枚だったので、それぞれを2枚仕立てにし、計6枚の敷布団が完成いたしました。
今回の軽量タイプの敷布団は、中綿の量を約3.5㎏に設定しました。
実際持ち上げてみると、とても持ち運びがしやすく、力に自信のない方やご高齢の方でも体への負担の少ない敷布団となりました。
下の写真のように2枚重ねてみると、しっかりと厚みがでますので機能面も心配なくお使いいただけます。
ご希望の重さでも仕立てることが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
完成した敷布団の写真






長座布団の仕上がりについて
長座布団の生地は、あわうめ柄の赤色と青色を使用。
サイズはお預かりした時と同じサイズ(65×110cm)で打ち直しをしました。
1枚あたりの中綿は約2.5㎏の仕様でお作りしてます。
お預かりした長座布団1枚あたりの綿量が2.5㎏以上あり、4枚の長座布団からちょうど5枚の長座布団をお作りできました。
打ち直しによって綿がふっくらとよみがえり、心地よくお使いいただける長座布団に生まれ変わりました。
完成した長座布団の写真





打ち直しの内容と料金
ご注文の内容
・敷布団3枚から軽めの敷布団6枚へ打ち直し
・長座布団4枚から長座布団5枚へ打ち直し
【お預かり品】
・敷布団(シングル)3枚
・長座布団 4枚
【打ち直し】
前:約33.5kg +足し綿(目減り分) 約6.0kg
後:約33.5kg
【完成品】
・敷布団(100×195㎝)3枚
生地:さらさ柄 赤色
中綿:約3.5㎏ ※軽量タイプ
・敷布団(100×195㎝)3枚
生地:さらさ柄 緑色
中綿:約3.5㎏ ※軽量タイプ
・長座布団(65×110㎝)3枚
生地:あわうめ柄 赤色
中綿:約2.5㎏
・長座布団(65×110㎝)2枚
生地:あわうめ柄 青色
中綿:約2.5㎏
料金
・軽量敷布団 6枚 :¥66,000(税込)/1枚あたり¥11,000(税込)
・長座布団 5枚:¥37,180(税込)/1枚あたり¥7,436(税込)
合計:¥103,180(税込)
まとめ
今回は、結婚祝いとして贈られた敷布団3枚と、40年以上前にご家族が手作りされた長座布団4枚の打ち直しの納品事例でした。
U様にとって、どちらも大切なお布団とのことで、打ち直しによって再び快適にお使いいただける状態に仕上がったことを、大変嬉しく思います。
今回お作りした敷布団と座布団は、U様の娘さんに使っていただくとのことでした。ご家族の想いが詰まった綿布団・座布団が、これからも大切に使われていくことを願っております。
今回の納品事例を通じて、ご家族の思いが詰まった綿布団・座布団が、こうして次の世代へと受け継がれていくことは、とても素敵なことだと感じました。
また、綿布団・座布団がご家族の思いをつなぐ存在にもなるんだなということを、改めて実感させていただいたご注文でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お問い合わせは、LINE・メール・電話でお待ちしております。
お客様の声
嬉しいお言葉ありがとうございます。お役に立てたようで何よりです。
このたびは大切なお布団の打ち直しをご依頼いただき、誠にありがとうございました。
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この記事を書いた人

睡眠屋スタッフ
金内 海都(カナウチ カイト)
山形県酒田市生まれ。
2024年2月に株式会社睡眠屋に入社。
現在、納品事例ブログを書くことを通じ、綿布団について絶賛勉強中。
趣味は昼寝、野球観戦、音楽鑑賞、などなど。
各SNSでも眠りに関する様々な情報やイベント情報を発信をしてます。