子供の睡眠コラム4(睡眠時間 編)

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子どもの眠り
ヒミツその4

理想の睡眠時間で
子供の成長の手助けを

2016.12.21 睡眠屋 小寺祐也

子供の成長には、バランスのとれた食事や適切な運動はもちろん、ちょうどよい睡眠時間が必要不可欠です。

睡眠屋でも、お子さんの成長を願う親御さんより
「子供の睡眠時間って何時間くらいがちょうどいいの?」

 

とご質問頂くことが多くあります。

そんな疑問に詳しくお答えするために、下記の2点をポイントに子供の成長と眠りの大切さを解説致します。

  • 理想の睡眠時間
  • ちょうどいい睡眠時間を確保するにはどうすれば良いのか

子供の理想の睡眠時間

子供の理想の睡眠時間は、9時間から9時間半といわれています。(「ただし個人差があること」が大前提です。)

短いのももちろんダメですが、長すぎるのも問題です。睡眠時間が長すぎると、だるくなったり、一日中ボーっとする原因になります。

睡眠不足が毎日続くとどうなる?

睡眠不足が、集中力や注意力を低下させ、不安感や混乱、気分の落ち込みを引き起こすという研究結果が発表されています。皆さんも、睡眠不足で「やる気が起きない」「ぼーっとする」「感情的になる」ような経験があるのではないでしょうか?

これは子供も同じで、大人は自分が睡眠不足が原因であることが理解できますが、子供の場合なぜ自分がそのような状態なのか、考えてコントロールすることができません。

感情のコントロールが難しくなる

こどもが睡眠不足になると、ナゼだかわからないけど、「やりたくない」「面白くない」「がまんできない」「いじわるがしたい」というようになります。お友達と遊んでいても、イライラして喧嘩ばかり、「楽しくない毎日」を送ることになってしまうのです。

短い睡眠時間は脳にも悪影響が

睡眠環境科学研究所の調べに、興味深い実験データがあります。

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142人の小学一年生に様々な学力テストを受けさせ、点数分布と平均睡眠時間の関係を調べた結果、睡眠が9時間未満の子は、コミュニケーション力、計算能力、書き取り能力、文法力、理科力すべてにおいて睡眠の足りている子よりも低かったようです。

アイディアのひらめきと睡眠の関係

オックスフォード大学脳神経科学教授のラッセル・フォスター氏は、10歳の子供は9時間から9時間半の睡眠をとることが望ましいとし、「それ未満の睡眠でも日常生活には支障がないかもしれませんが、新しいことをひらめいたり、複雑な問題を解決したりするには十分な睡眠が不可欠です」と言っています。

現代の社会において、子供のひらめき脳(アイディアが生まれる脳)を育てることが注目されています。適切な睡眠時間は、ひらめき脳の基礎づくりに欠かせない要素だということをしっかりと意識しておきましょう。

睡眠時間を確保するには

毎日同じ時間にねむって、朝起きたら太陽の光をあびて、しっかり朝ご飯を食べる。睡眠時間を確保するためには、このように睡眠のリズムを整えることが大切です。

休みの日も、学校や幼稚園(保育園)の日と同じようにねむる時間と起きる時間を決めておきましょう。

乱れた生活リズムを整える習慣

乱れた生活リズムを整えるのは、そう簡単ではありません。しかし、下記のことを意識し、習慣化することで、正しい生活リズムに整えやすくなります。是非試してみてください。

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  • 起きる時間を決めて起きる
  • 朝日をあびて体内時計をリセット
  • 朝ご飯をきちんと食べる

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  • 体をじゅうぶんに動かす
  • 眠気を感じたら昼寝をしよう(時間は30分以内、長く眠るのは逆効果)

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  • ぬるめのお風呂に入ろう
  • 眠る二時間前までに夕食を済ませよう

眠る前

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  • 眠る前にすることを決める
  • 眠る時間を決めて寝る
  • 眠る前に脳を興奮させない(テレビ・ゲームは控えめに)

より良い子供の成長を願って

現代は、子供たちにとって多すぎるくらいの「情報」や「娯楽」が溢れています。適切な睡眠時間を確保することの難しさは、現代の課題とも言えるでしょう。

子供の健康を守るために、生活リズムを整えてよい睡眠を確保することは、大人の責務と言えるのではないでしょうか?

睡眠屋では、お子さんの睡眠をよりよくするために、こだわりのお昼寝布団を制作しています。質の良い素材を使い、丹精込めて作り上げたお昼寝布団を、全国の皆様にお届けできたら幸いです。

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